栃木の郷土料理「ちたけそば」

「ちたけ(乳茸)」というキノコを使った栃木県の郷土料理

ちたけの写真

ちたけの写真

割くと牛乳のような白い液が出てくるため、「乳茸」の名前が付きました。 その独特の白い液からは、深いコクと香り高い出汁が取れ、そのコクと出汁の味は松茸以上とも言われています。 そばやうどんの具として、江戸時代にはすでに栃木県内で愛され、数多く食べられていました。 ちたけ(チチタケ)は、夏から秋にかけてブナ科の林に群生します。「ちたけあります」というのぼり旗は、栃木県の夏の風物詩です。

ちたけ汁そば

ちづかの「ちたけ汁そば」は、ちづかが独自基準で厳選した石臼挽きそば粉使用の手打ちそばを、たっぷりのちたけを使ったちたけ汁につけていただくおそばです。 近隣のお客様からはもちろん、県外からのお客様にも「美味しい!」との声をたくさんいただいている、自慢のメニューです。 「ちたけ」をまだ召し上がったことのない方に、ぜひお勧めしたい一品です。

ちたけ汁そばの汁は、なすとちたけを炒めたものを、しいたけの戻し汁に似た優しい風味のちたけ出汁と合わせて、醤油と砂糖で味付けしたものです。 召し上がったことのない方に味を説明する場合、コクのある山菜きのこそば、または薬膳そばというのが一番近いかもしれませんが、更にそこには優しさと懐かしさを感じる深い味わいがあるのです。

例えば、想像してみて下さい。

庭からおじいちゃんが採ってきたばかりのネギを刻みながら、「いっぱい食べていきなよ」と笑うおばあちゃん。久しぶりに田舎の実家へ顔を出すと、なべ一杯にできているきのこ汁の香りが玄関まで漂ってくる。 「好きなだけ茹でるからね」と山盛り用意されているそばは、残りはお土産に持たされるのだろう。 なすがちょっぴり苦手な息子も、健康のためには薄味が良いと常に主張している娘も、このときばかりは汁まで飲み干して、おかわりまでするのだ。 ちたけの独特な香りと食感を楽しみつつ、「今度また近いうちに実家に顔を見せよう」と思うのである。

いかがでしょうか。 懐かしくて優しい味のちたけ汁そばは、栃木県民だけが楽しむにはもったいない。 知らない人全てにおすすめし自慢したい、そんな郷土料理。栃木県民のソウルフードなのです。

ちたけ汁そば 1,000円(税込1,100円)

 

ちづかのそば・うどんメニューのページはこちらです

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『ちづか』栃木の手打そば・寿司・和食処
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